Dentis/Clius/Oassis/b-align ──矯正歯科医が選ぶべき電子カルテ比較

Dentis/Clius/Oassis/b-align
矯正歯科医が選ぶべき電子カルテ比較
電子カルテのメリット・デメリットについて
電子カルテ選びは「診療品質」を決める

矯正歯科診療は、診断・装置設計・経過管理・症例共有…等、多角的な業務で構成されています。
これらを支える電子カルテは、いまや「記録ツール」ではなく、医院全体の生産性や診断の再現性を左右する診療インフラ。
しかし、市場の多くは一般歯科向けに設計されており、矯正固有のワークフロー(診断情報の記載・矯正装置の選択・他院への便宜抜歯依頼など)を完全に支えきれるカルテは限られるのが現状です。
そこで本記事では、主要4システムDentis/Clius/Oassis/b-alignを公式情報をもとに比較し、矯正歯科医にとっての“最適解”を探ります。
主要電子カルテ4社(矯正歯科視点)

Dentis(デンティス)
位置づけ: クラウド歯科業務支援(予約/問診/カルテ/レセ/オンライン診療)
強み: 保険運用・レセプト機能・会計連携
弱み: 矯正専用入力・分析表示なし
Dentisは、保険診療を軸とした総合的な歯科業務支援システムです。
予約・問診・カルテ・会計・レセプトまでがクラウド上で統合されており、歯科医院の“日常業務の流れ”を止めずにDX化できる点が大きな魅力です。
一方で、矯正診療に特有の要素(セファロ分析・装置進行・経過管理)は搭載されておらず、矯正を主軸とする場合は個別カスタマイズや外部ツール併用が前提となります。
→ 保険併用医院・矯正併設クリニック向け。
Clius(クリアス)
位置づけ: 医科・歯科汎用クラウドカルテ
強み: AI機能の搭載・UIの洗練・外部連携の多さ
弱み: 矯正診療UI・治療進行管理は非対応
Cliusは、全国の医科・歯科クリニックで導入が進む汎用クラウド型カルテです。洗練されたUIと、AIによる入力補助・予約連携・他システムとのAPI連携が強みで、特にユーザー体験(UX)の良さで定評があります。
しかし、矯正特有の装置管理・経過追跡などの機能は明記されていないため、Dentisと同じくカスタマイズや外部ツール等が必要になる可能性が高いでしょう。
→ 既存のツールと外部連携して使いたい、保険中心のクリニックにおすすめ。
Oassis(オアシス)
位置づけ: 矯正歯科向けクラウドカルテ
強み: 画像編集/AIによる画像の自動分類機能/OD-Works連携
弱み: 分析・装置履歴・経過グラフは限定的
Oassisは、数少ない矯正歯科専用のクラウドカルテを標榜するサービスです。口腔内写真の編集機能や、AIによる自動分類、技工関連ソフト「OD-Works」との連携など、臨床写真を軸にした運用設計が特徴的です。日々の経過写真管理や装置装着記録など、“ビジュアルベースの症例管理”に非常に優れています。
ただし、分析や治療経過グラフといった定量的な矯正データ処理は限定的で、症例分析・教育・承継までを見据える場合は、別途データ整理が必要となります。
→ フリーランス矯正医や、画像管理を重視する矯正歯科専門医院に向いています。OD-Worksをご利用中のクリニックにおすすめ。
b-align(ビーアライン)
位置づけ: 矯正歯科特化カルテ+業務支援
強み: 技工指示書作成・オーダー(ASO提携)/Dental Monitoring連携・ストレージ機能
弱み: 保険レセプト非対応
b-alignは、矯正診療の「診断から経過観察、技工、売上管理まで」を一体化した矯正歯科専用のクラウドシステムです。
ASOインターナショナルとの提携による技工指示書作成・オンラインオーダー機能を備え、装置発注~納期管理までを院内で完結。
また、Dental MonitoringとのAPI連携により患者の遠隔経過をカルテ上で確認・記録できる構成となっています。クラウドストレージ機能も搭載され、症例画像・セファロ・STLデータなども一元管理可能です。
→Oassisと同じく、フリーランス矯正医・矯正専門医院に適しています。
Dental Monitoring・技工所ASOをご利用中のクリニックや、会計管理まで一つのツールにまとめたいクリニックにおすすめ。
矯正歯科向け|電子カルテ導入チェックリスト
矯正歯科では一般歯科に比べて診療期間が長期にわたり、管理すべきデータも多岐にわたります。
そのため、電子カルテを導入する際は矯正治療ならではの要件を考慮したシステム設計が重要です。
導入前に、下記の点もチェックしておくと安心です。



矯正歯科において、電子カルテの導入は「効率化」だけでなく、「診療の質を維持・向上させる基盤づくり」でもあります。
治療スタイルとの相性はどうか?写真や画像の扱いは簡単か?サポート体制は充実しているか?など、診療スタイルや院内体制との相性を確認したうえで、自院に最適なシステムを選ぶことが重要です。
診療の質を“仕組み”で支える電子カルテ

b-alignは、矯正診療をチームで共有し、再現性を高めるために設計された“矯正特化型の電子カルテ”です。セファロや口腔内写真、治療方針、外部患者情報(クリンチェックページ等)を患者さまごとに紐づけて整理でき、経過の把握や再評価をスムーズに行えます。さらに、ASOインターナショナルとの提携により、技工指示や発注をオンラインで完結でき、Dental Monitoringとの連携によって遠隔経過も一元管理。
非常勤ドクターやスタッフも同じ画面で情報を共有できるため、診療・技工・教育がひとつの流れとして機能します。記録を超えて、治療の質とチームの力を高める──それがb-alignです。これからも、矯正歯科医院の現場の声をもとに、アップデートを重ねてまいります。
本記事の内容は、2026年4月時点で確認できる情報に基づいています。
b-alignの導入について
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